CHIE 004
察する文化
石と縄が語ること
日本は島国で、みんな似たような瞳や髪や肌の色をしていて、似たような価値観を抱いている。そんな環境の中で異様なほどに発達したのが「察する」という文化だ。言葉にしなくても伝わるし、言われなくても分かる。世界でもなかなか稀なことだと思う。
そんな文化が生んだものの中に、関守石がある。寺社や茶席でよく目にする、石に縄を結んだだけの存在だ。しかしそこには明確な意思が宿っている。石はそのへんに落ちているが、縄が結ばれているということは人の意思が介在しているということに気づく。物理的な柵ではないけれど、「ここから先はご遠慮ください」というメッセージを嗅ぎ取るのだ。これほど繊細な文化装置が他にあるだろうか。
造形的にも魅力的なので、AMUAMIでは人工水晶に着物の組紐を結んでみた。どちらも日本が誇る神聖な素材だ。世界の人々はこれを目の当たりにした時に、何を感じるだろうか。
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