宇宙は地・水・火・風・空の五大要素で構成される――古代インドに生まれ、中国を経て平安の日本に伝わったこの仏教思想を、立体デザインに落とし込んだものが「五輪塔」である。「思想の輸入」から「形の発明」へ。四角、丸、三角、半月、宝珠を積み上げたこの形は、インドにも中国にも存在しない日本独自の創造であり、戦乱の世に怯える民衆のため、遺骨や写経を納める器として全国に広まった。
AMUAMIの五輪塔は、木の下地を和紙で包んで仕立てている。傍らに香炉・燭台・花立の三具足を添えれば、現代の住空間に置ける小さな仏壇として機能する。壮大な宇宙の哲学を小さな祈りの場へと昇華させた、純国産の器である。