竹は不思議な素材である。硬いのに、しなる。まっすぐなのに、いくらでも曲がる。この矛盾した性質を熟知しているのは、竹職人の指先だけだ。
中臣一が手がけたFRILLは、この竹の矛盾を、天女が空を飛ぶ際に纏うという羽衣の伝説に重ねた。中臣とセッションを重ねるなかで、AMUAMIはそれを宙に浮遊する照明器具として仕立て直した。地上の重力から逃れ、宙に浮くような軽やかさを、地にしっかりと根を張る竹で表現している。
部屋に置くと、光を受けて細かな影を壁や床に落とす。風が吹けば、支点を軸にゆっくりとラウンドし、見る者の心を和ませる。
竹細工ならではの、軽やかで優雅な照明器具に仕上がった。